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2017年3月31日金曜日

【神社ブログ】ほとんどの神社で見られる摂末社 稲荷神社が置かれる理由は?稲荷神社から見てとれるその神社の方向性

神社巡りをしていると色々な事に気が付きます。
その中で、今日は稲荷神社について少しお話をします。

どこの神社に行っても大概摂末社として稲荷神社が置かれています。
その理由はおそらくこういう事ではないでしょうか。

鳥居

鳥居を奉納してもらう為ですね。

例えば神社にお願いに行ってそれが叶った時、人は当然『お礼がしたい』と思うわけです。
しかしいざお礼をしようと思ってみても、何ができるのか分かりません。
でも稲荷神社があると、『鳥居の奉納』という手段が考えられます。
神社側としても、実際はお賽銭を入れてくれれば楽なのでしょうけれど、お礼する側としてはどうしても何か残したいという気持ちにもなります。
私もそうですね。{苦笑}
お金が有れば狛犬とか何かの石碑とか、置いてもらいたいと思いますよ。
でもそういうのってやっぱり順番があると言いますか、何の石碑にするのかとか、狛犬は別に取り換える必要が無ければ取り換えません。
既にある狛犬を奉納した人の立場もあるでしょう。
だからそういうのは無理なのです。

そこで稲荷神社の鳥居となるわけです。
これは伏見稲荷の千本鳥居に代表されるように、奉納される為にあるわけです。
だったら稲荷神社を摂末社に置き、鳥居を奉納してもらうという対応は当然考えられるものなのではないでしょうか。

さて、そんなわけでほとんどの神社で見られる稲荷神社ですが、色々見ていると面白い事に気が付きます。
一言で稲荷神社と言っても、やはりそれぞれに違いが見られるのです。
例えば狛犬が置かれている稲荷神社もあります。
白狐が檻に入れられている神社は多いです。
メインの鳥居が朱色でなかったり、柵やその他に朱色が使われていない場合もあります。
白い蛇が置かれている所もあれば、それが白い龍だったりもします。
この辺りでその神社がどういう方向でやってきたのかが見えてくるのです。

例えば白狐が檻に入れられているというのは、獣は獣として扱っている感じがしますよね。
白い蛇がいるかいないかで、巳さんとしての稲荷神社なのかそうでないのかも見えてきます。
狛犬が置かれていたり、朱色が使われていないと、神仏分離がしっかりとされた神社なのだと感じます。

私個人の勝手な解釈ですが、稲荷神社自体仏教要素や、或いは他の宗教の影響を強く受けている神社に感じます。
私の極めて浅い神社知識と、色々巡っていて感じる直観、たったそれだけの理由ですけれどね。{笑}
でも多くの神社が必ずと言っていいほど摂末社に稲荷神社を置き、なのに印象が大きく違うのですからやはり何かがあると思うのです。
天神社や祖霊社なんかも結構あったりしますけれど、違和感は覚えませんからね。

朱色に魔除けや命といった意味を持つのは仏教の考えですよね。
巳さんを白瀧大神、すなわち白い龍に変えていったのはキリスト教の影響ではないかと勝手に思っております。
神道や仏教では蛇は神だったりしますが、キリスト教では悪魔ですから。
巳さん、白瀧大神、そして今の稲荷神社、そのウエイトの差でその神社が分かるような気がするのです。
例えば狐を檻に入れ、巳さんが飾ってある神社では、伝統を重んじる神社に感じます。
朱色の柵で囲い、白狐がいる普通の稲荷神社は仏教系の教えが強く残っているのではないでしょうか。
白い龍を推していたら、 近代的というか、新しいタイプではないかと感じます。

まあこれらは私が勝手に思っている事ですので、全然違う可能性も高いです。
ただ、違いがあるという事は、そこにきっと何か理由や思惑があるはずです。
それを考えるのもまた面白いですよ。
神社に行く時は、是非摂末社の稲荷神社に注目して見てみてください。

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