神社に行くと必ずあるものの一つに注連縄があります。
注連縄とは、説明しなくてもだいたい想像はできると思いますが、その作りは神社によって違うとされます。
これは塚本神社にある手水舎ですが、そこにある注連縄には、紙垂と言われるギザギザの白い紙と、〆の子と言われる藁の飾りがつり下げられています。
リンク先の説明にあるように、〆の子の間に紙垂を垂らしたものが注連縄となります。
ただその数は神社によって違います。
この塚本神社では、〆の子が五つ、紙垂が四つというほぼ標準タイプのようですね。
〆の子はだいたい五つか三つ、紙垂が四つのいうのが多いようです。
〆の子が三つの場合は、間に紙垂が二つずつ吊り下げられていたりします。
何度も言いますが、これが標準ですが『神社によって違いがある』とされています。
さて、私はこの日本語をこう捉えます。
神社によって違いはあるものの、当然神社では統一されていると思っていました。
つまりこの手水舎が塚本神社のものであるとするならば、他の注連縄も全て、〆の子が五つ、紙垂が四つだと判断します。
しかし違っていました。
何でしょうこの注連縄の形は。
〆の子が五つは同じですが、紙垂が二つしかありません。
〆の子の間に紙垂があるという注連縄の定義にも反しています。
これはどういう事でしょうか。
拝殿はどうなっているのか確認します。
〆の子は五つと変わりませんが、紙垂の位置がおかしいです。
数は四つありますが、〆の子の間に無い所もあります。
これも注連縄の定義に反しますね。
他の所も見てみましょう。
この小さな祠はまともでした。
〆の子が五つで、紙垂が四つ、そしてちゃんと〆の子の間を紙垂で埋めています。
おそらくこれはこの神社とは別の摂末社という事でそちらに合わせているのでしょう。
つまり他の摂末社は大丈夫だと‥‥
おいっ!!{笑}
〆の子が五つは共通していますが、紙垂の位置がおかしいです。
真ん中の〆の子に重ねるようにあり、外側の紙垂も〆の子の外にあります。
〆の子の外にある場合もありますよ。
それは紙垂の数が多い時です。
でも綺麗に交互にはなっているのです。
神社によって〆の子や紙垂の数が違うというのは分かります。
でも、同じ神社でも統一性が常にあるとは限らないのですね。
〆の子が五つという部分では統一されていましたが、紙垂の数と場所は多くがバラバラでした。
塚本神社は、〆の子は五つの神社です。
でも紙垂は『適当』という神社かもしれませんね。
ちょっと面白い神社です。