神社を見て回っていると、気になる社号標を見つけました。
そこにはこう書かれていました。
『府社難波神社』
実は明治の頃から第二次世界大戦の終わりまで、日本には近代社格制度というのがありました。
神社を政府の管轄下に置き、保証や支援を行っていたのです。
当然と言えば当然で、神社は日本の国体に直結する施設と言えますからね。
そんな神社も今では写真のように、府社という言葉が白く塗りつぶされています。
近代社格制度はなくなったんですね。
どうしてなくなったのかは簡単です。
戦後GHQが日本の国体を壊してしまおうと目論み、基礎である神社と政府を分けてしまおうと考えたのです。
『神道指令』というやつですね。
国家神道、神社神道ニ対スル政府ノ保証、支援、保全、監督並ニ弘布ノ廃止ニ関スル件
政教分離と言えば良さそうに聞こえますが、まあ神道とは日本の国体そのものですから、これによりかなり失われたものも大きいですよ。
逆に良かった部分というのも私は有ったとは思いますけれどね。
ただ、失ったものの方が大きかった気がします。
今更また神道を国家の宗教に戻せとか、神社を政府の管轄下にした方が良いとは思いません。
だけどそこまでするくらい重要なものであったという事だけは、今を生きる我々も理解しておく必要があるのではないでしょうか。
神道から学べる大切なもの。
GHQが日本から奪いたかったものは何か。
神社を巡っていると分かる気がしますね。