神社を見て回っていて不思議に感じたのは屋根の色です。
どうして瓦屋根以外の社殿はエメラルド色をした綺麗な屋根なのでしょうか。
綺麗なエメラルド色の屋根ですね。
この色はどうやって出しているのでしょうか。
おそらく金属のようですが、こんな色の金属があったでしょうか。
調べてみるとなんと銅で葺いてあるのだそうです。
『葺く』とは、『茅(かや)や板、かわらや木の皮などで屋根を覆う事』となっています。
簡単にいうと、雨漏りしないように何かで覆うわけですね。
神社の屋根は多くが銅で葺いてあるわけです。
でも銅って茶色ですよね。
あの色は銅だけにどうやって出しているのでしょうか。{汗}
実は銅が酸化して緑青(ろくしょう)という錆びができているのです。
緑青は絵の具の材料になったり、孔雀石(マラカイト)が作られる顔料にもなります。
孔雀石はエメラルド色をした綺麗な石で、銅の二次鉱物です。
この写真は、左の屋根はそこそこ年季が入っているようでエメラルド色をしています。
右側はかなり新しい祠のようで、まだ屋根の色が茶色ですね。
おそらくはいつかエメラルド色になるのでしょう。
つまり屋根を見ればその社殿が新しいのは古いのかが分かります。
どれくらいで錆びるのかという事は調べても分かりませんでしたが、まあ十円玉が錆びているのを見た事もありますし、数十年経てば錆びるような気もします。
正確な数字が分かればまたどこかでお伝えできればと思います。
そんなわけで、神社の屋根がエメラルド色の理由でした。