稲荷神社と言えば、多くの神社に摂末社が置かれており、一番多い神社として有名です。
稲荷神社が多い理由としては以前どこかで書いた事もありますが、願いが叶った時に鳥居を奉納する風習があり、特別な神社で、有った方が良いからだと私は考えています。
そんな稲荷神社と言えば、狛犬ではなく眷属の白狐がいる事で有名ですね。
お稲荷さんと言えば狐が連想されるはずです。
稲荷神社の両脇に阿吽の白狐がだいたいいます。
とはいえ白狐は、狛犬とは役割が違います。
狛犬は守護獣としての役割を持っていますが、白狐はただの使いです。
決して聖域を守るのが仕事というわけではないのです。
それでも今では稲荷神社の象徴的な役割も担っています。
さてその白狐ですが、よくこんな姿を見た事がないでしょうか。
檻に入れられている白狐を私はかなりの数見てきました。
どうしてだろうかと考えた時、最初に思ったのが保護の為ですね。
神社でイタズラする人がいる、或いは子供が遊んでいて壊してしまう事があるからだと考えていました。
でもそれだと白狐だけでなく、狛犬やお地蔵さんなんかも檻に入っているはずですよね。
しかしそんな光景は一度も見た事がありません。
となると別に理由があると考えられます。
ズバリ私は白狐が悪さするからだと考えています。
獣は獣として扱うとどこかで見た記憶がありますし、先に書いたように白狐は守護獣ではありません。
ただ神様の使いとして、今では稲荷神社の象徴的な役割を担っているだけです。
つまりそこにいればいいだけなのです。
でも狐ですから、そうそうおとなしくはしていないでしょう。
そこでイタズラや悪さをするようになったのではないでしょうか。
いやいや、流石に神に仕える眷属の白狐です。
そんな事はしないはずですよね。
でも下等な狐には悪い話も多くあります。
化けてイタズラをしたり、狐付きという事もあります。
金と銀の狐は悪さをするという話もあります。
つまり簡単な事です。
いくらおとなしく賢い犬でも、やはりリードに繋いでおかないと怖がる人はいますよね。
『犬の散歩はリードを繋いでおきましょう』なんて言われますが、その犬はそんなに悪い事をするのでしょうか。
どれだけ賢い犬でもジャレて服を汚してしまったり、まあ犬が嫌いな人から見れば怖いでしょう。
私も大きな犬がリードに繋がれずいたら、とにかく離れようとします。{笑}
いくら人を襲わない犬でも、服を汚されたりしたらかないませんから。
おそらく稲荷神社の白狐が檻に入っている一番の理由は、参拝者を安心させる為なのではないでしょうか。
他にも色々と思う所はありますけれどね。
魔除けの柵で囲われている稲荷神社って多いですよね。
あれは外部からの魔除けであると同時に、白狐が外に出られないように柵をしてあるのかもしれません。
或いは首に注連縄などしてある白狐もいます。
首輪のようなものですね。
そう考えるとやはりイタズラや悪さをするのではないかと思ってしまいます。
本人にその気が無くても、他人にとっては不愉快な行為ってのもありますから。
そんなわけで、私の結論としては、白狐の思惑は関係なく人に迷惑をかける可能性があるので、行動を制限する為に檻に入っているとします。
本当の所は調べても分かりませんが、きっとそんなところでしょう。