神社に行くと時々見かけます。
神馬です。
神馬って一体何なんでしょうね。
そして何故神社に置かれているのでしょうか。
まず神馬の読み方ですが、『じんめ』と言います。
この時点でかなり馬が神社にいる理由が想像できますね。
文字通り理解すれば神様の馬、という事になりますが、昔の言葉には裏の意味というのが大抵あります。
別の漢字を当てはめるとすぐに分かると思います。
『人女』or『神女』
これでも『じんめ』と読めますね。
古事記なんかを見ていても分かる通り、名前に『め』が入るのが女性というのは、古い日本語に伝統的にみられるものです。
つまり、神様への献上物として人の女性を奉納する訳にはいきませんから、同じ『め』の音を持っている馬を奉納したのではないでしょうか。
もちろん神様が乗る神聖な動物という意味がメインであるとは思います。
でも神様に馬を奉納するとして、乗る神様はおそらく男性ですよね。
昔は女性も馬に乗って戦っていたりしたのでしょうか。
戦勝祈願として、或いは雨を願うなら黒馬、晴れを願うなら白馬という話もあります。
この写真は中島惣社にある神馬ですが、黒という事は雨を願っているものと思われます。
元々稲荷神社ですから豊作を祈願するわけで、良い雨を願って奉納されたのかもしれませんね。
神社にあるものは、何を見ても疑問を持てば想像の世界が広がります。
神社巡り、楽しいですよ。