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2017年5月23日火曜日

【神社ブログ】なんとなく地蔵尊と決めつけていたものが実は神社だった件 東天満公園の神様は確かに銀杏の御神木でした

私が子供の頃、活動範囲内に『三角公園』という場所がありました。
バブルの頃、近くに帝国ホテルが建った事で整理が行われ、今では綺麗な『東天満公園』となっています。
※公園名は昔から東天満公園だった可能性も有り。

そこには大きな銀杏の木があります。
いかにもと言った感じの木で、近くにはお地蔵さんが置かれていました。
だから子供ながらに想っていたのです。
この木は神様の木で、お地蔵さんが守ってくれているんだと‥‥

さてそんな私が久しぶりにこの木を見たとしても、横に祠があったとしても、『ああ地蔵尊があるんだな』くらいにしか思えませんでした。
お地蔵さんの印象が強かったですからね。
だから全く『ここが神社だ』という認識が無かったのです。



これは両方とも1月28日に撮った写真です。
今しっかりと見れば地蔵尊ではないと分かるのですが、この頃は全く何も考えていませんでした。
祠の中にお地蔵さんが置かれているわけではないですからね。
さてそれで次に行ったのが4月の12日です。
その時も同じ写真を撮ったのですが‥‥


違いがお分かりになりますか。
注連柱の横にある木標に、『大物主大神之璽』と書かれているではありませんか。
誰が書いたか知りませんが、これだけ綺麗に書かれているという事はそういう事なのでしょう。
これで気が付いたわけです。
此処は神社だったのだと。

そういえば写真奥に見えている道を北に真っすぐ行った所に、藤八大明神が祀られている正一位稲荷神社があります。
大きなご神木が有り、神社の横にお地蔵さんがおられるんですよね。
神仏習合の影響が強く残っているのが稲荷神社です。
つまりこの東天満公園のこの神社もそういった系統だと考えればすぐに分かる事だったのです。

大物主とは蛇神様であり、稲作豊穣などの信仰を集めています。
だから後に稲荷神社へと変化した所もあるのが蛇神信仰なのですね。
逆に廃仏毀釈の際、旧来の本尊に替わって大物主を祭神とした例が多いという話もあり、この辺り色々な理由が絡み合って今の形がありそうです。

蛇神信仰、巳さんを祀るというのは色々と複雑な話がありそうで楽しいです。
廃仏毀釈で本尊が大物主信仰になったのは、 それなりの理由があるようです。
詳しくはウィキペディアでどうぞ。{笑}
それが理由なのかどうかは分かりませんが、巳さんの系列が残る稲荷神社にも仏教色が強く残っています。
ちなみに巳さんに関しては以前にも話しましたが、そもそもは稲を荒らすネズミを退治してくれる蛇という事で稲作豊穣の神となっています。
そこから同じ御利益のある稲荷神社へと変わったり、或いは白龍神社へと変わったものもあります。
何故こういう変化が起こったのかは以前話した通り、キリスト教などの影響があったのではないかと想像します。
蛇は悪魔ですからね。
蛇の神様は都合が悪かったのでしょう。
稲荷神社では今でこそ白狐の印象が強い神社ですが、白狐のしっぽ、或いは神紋に宝珠が見られます。
マキグソのような形をしたやつですね。{笑}
それは蛇がトグロを巻いている姿という話もあり、蛇が稲荷神社にも形跡を残しているのですね。

現在は巳さんと言えばご神木ありきな感じがします。
だからご神木が祀られている時点で私は気が付くべきだったのです。
此処は巳さんが祀られているのだと。

いやでも今回この木標に気が付いて色々とスッキリしましたね。
稲荷神社に仏教色が強いのも、少しだけ繋がりが見えました。
面白いですよ。

そんなわけでこれからは、明らかに御神木が祀られている場所があったら、それは巳さんの可能性が高いと考えて見て行こうと思います。


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