色々な神社を巡っていると、色々な社殿を見る事ができます。
神社ごとそれぞれ個性があって、それを見るのも神社を巡る楽しみの一つです。
しかし神社ごとに違うと言っても、当然共通している部分も色々あります。
概ね拝殿や本殿は瓦屋根か銅葺き屋根の建物ですし、基本的なつくりは似ているのです。
そんな似ていたり同じ部分に、これが有ります。
木の切り目部分は、ほとんどが白く塗られている事です。
これはお寺なんかでもそうですが、凄くこの白が目立つんですよね。
上の写真の手水舎のように、白い部分が綺麗に並んでいるのはよく見ます。
これってどうして白く塗っているのでしょうかね。
調べてみると、切り口から水が浸入する事によって起こる膨張や腐敗、割れるのを防止する為だそうです。
元々胡粉や鉛白が使われていたようで、だから白いんですね。
今では防水用塗料に変わっているようですが、そのまま白い色が使われています。
『木口胡粉塗り』と言われるものだそうです。
この白は、実は寺院の門にある屋根でよく見かけていました。
それで気になって神社でも気にしていたら、意外と神社にもあったわけです。
神社の場合は、その数が少なかったのであまり意識していなかった感じですね。
下の写真では結構数がありますが、それでも並んでいて目立つ事はありません。
少ない社殿では二カ所くらいしか見えない所もありますし、破風や懸魚のようなもので隠されていたりします。
或いは金属でできた飾りが被せられていたりして隠されているのですね。
そんなわけで、木の切り口はなんらかの方法で水が入らないように工夫されています。
そのもっともシンプルなのが白い防水用塗料で塗る事だったわけです。
神社にはまだまだ私の知らない事が沢山あります。
これからもまた、疑問や気になる事があれば日々伝えられたらと思います。