日本語というのは結構曖昧に使われています。
なんとなく使っている分には良いのですが、気になると私はこだわってしまうのですよね。
だからその辺りハッキリさせたくなるのです。
例えばよく言われるのが『ウンコカレー』と『カレーウンコ』、食べるならどちらがいいかとか‥‥
どっちも嫌ですが、食べられる可能性があるのはウンコカレーですよね。
カレーウンコは、カレーを食べて出たウンコ、或いはカレーのようなウンコ、はたまたカレー味のウンコって事です。
どれも結局ウンコなんです。
一方ウンコカレーは、ウンコでできたカレー、或いはウンコのようなカレー、はたまたウンコ味のカレーって事ですから、ウンコではない可能性もあるのです。
一応食べられるようにカレーとして調理しているわけで、まあ究極の選択ではありますが全く別物と言えるでしょう。
さて今回は、神社で気になったそれを紹介します。
こちらにお祀りされているのは黒い『石神』様でございます。
一方こちらも同じようにお祀りされておりますが、神石ですね。
はい、その違いがお分かりでしょうか。
どちらも神様ですが、石そのものが神様であるか、後天的に神様になったものかの違いがあります。
或いは神様の依代となっている石が神石ですね。
他にも神社にあるものとして、石標と標石では意味が違ってきます。
石でできた標識か、その場所を表す石かという事です。
この先100mに天満宮とか書かれている石があったら、それは石標(道標)です。
天満宮跡地と書かれた石があれば、それは標石となるのです。
まあこの辺りは結構曖昧で、例えば道標石と言われれば、道標に使われている石という事で石標と同じ意味になります。
ただ、神石や石神、或いは標石や石標の違いは結構曖昧でも大きな問題は発生しませんが、これはまずいですよね。
これはハナニラという花ですが、葉っぱがニラのようです。
でもニラではありません。
本来ならニラハナというべきでしょうが、これは言い方の問題ではなく『ハナニラ』という名前なのです。
人間の『石神』さんが神様ではないのと同じです。
とはいえやっぱりハナニラはややこしいですよね。
しかもこれは食べたら毒がありますから最悪です。{笑}
そんなわけで、日本語はなるべく正確に使った方がいいですよね。
神社の事について調べているうちに感じました。
石神様は石の神様です。
神石は神が宿る、或いは依代となる石の事です。
日本語は正確に使っていきましょう。